1.252018
今回は動物病院の七不思議についてです。
七不思議…
ちょっと言い過ぎました。
実際に7つもありませんが、その中の一つをご紹介します。
きっと動物病院で働いた事がある人は、「わかるわかる!」といった内容です。
動物病院には、ワクチン、健康診断から病気の子まで色んな動物が来ます。
病気の子を診察していると不思議な傾向があります。
同じ病気が続くのです。
それも、珍しい病気がなぜか
そしてまたぱたっと来なくなります。
次に来るのが半年後なのか1年後なのかはわかりません。
例えば…胆嚢粘液嚢腫の破裂です。
肝臓の胆嚢が破れてしまいすぐ手術が必要な緊急事態です。
胆嚢粘液嚢腫の子はいるのですが、破裂して緊急手術はそれほど多くありません。
しかし去年の夏は2ヶ月の間に3頭くらい緊急手術しました。
そしてぱたっと胆嚢の破裂はなくなります。
できれば避けたいタイプの緊急手術ですので、
来ない事はいい事です。
なぜあんなに続いたのでしょうか。
不思議です。
そしてマンソン裂頭条虫です。
お腹の中の寄生虫です。
カエルやヘビを食べる事で感染します。
実はこの寄生虫、東京や神奈川で勤務医をしていたとき
1回しか見た事がありませんでした。
そして去年の秋、保護した猫ちゃんからマンソン裂頭条虫の虫卵がでました。
これは珍しいと思い虫卵の写真をとったくらいです。
しかし…それからマンソン裂頭条虫のラッシュが来ます。
3ヶ月で5頭です。
治療はなかなか駆虫に手こずる事がありますが、全員成功しました。
そして例のごとく、ぱたっと来なくなります。
地域として多いのか、はたまたカエルの時期だったのでしょうか。
これも不思議です。
同じ病気は続く…
特に肺水腫などの呼吸が苦しい入院が続くとヘトヘトです。
ただ元気に退院してくれた時の「喜び」は倍増です。
獣医はこの「喜び」の中毒なのかもしれませんね。
明日からも診察頑張ります。
また機会があれば「七不思議その②」を書きたいと思います。
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