7.22017
7月1日、2日と東京で開催された日本獣医がん学会に参加してきました。
1日は休診でご迷惑をおかけしました。
ひさしぶりに東京に行きましたが、高層ビルばかりです。
普段カラフルタウンより高い建物を見ないので、くらくらします。
肝心の学会ですが、今回のメインテーマは『消化器型リンパ腫』でした。
以前ブログにも書いた事がある、血液の腫瘍です。
このリンパ腫の分野は進歩が速い分野でもあります。
使う抗癌剤等には大きな変化はありませんが、
この当時治療していたのと少し変わってきたところがあります。
外科手術を抗癌剤の前にするかどうかです。
以前は猫の消化器のリンパ腫は、消化管に穴が空きそうや、
消化管が腫瘍で詰まってしまっている時以外は、手術をせず抗癌剤をしていました。
しかし、今回の学会で
『猫の消化管のリンパ腫では手術を先に行って、その後に抗癌剤を使うと
40%の猫で数年以上生きられる(=ほぼ治ったといっていい?)」
と言う事です。
な、なんと…ひさしぶりに衝撃的な報告です。
まだ症例数は少ないのであまり断定的な事は言えないですが、
治療方針が少し変わりそうです。
もちろん手術をすべきリンパ腫のタイプと、しないでもいいタイプがあるので
全ての症例で手術はすべきではありません。
少しマニアックな内容になってしまいましたが、
その他、学会でたくさんの事を勉強してきました。
動物医療は日進月歩です。
従来の治療と新しい治療も提案する事は大切なのかと思います。
休診を頂いた分、明日からの診察に活かせるよう頑張ります。
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岐阜市柳津町丸野4−17−1 はづき動物病院
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