2.42017
芸能人のがんのニュース多いですね。
聞くと胸が痛くなります。
自分の飼ってる子が『がん』になったらどうしよう。
どなたも一度は不安に思った事があるのではないでしょうか。
がんになると、多くの事を短期間で決めなくてはいけません。
手術、放射線、抗がん剤などです。
手術なんかはイメージしすいです。
ただ、抗がん剤って具体的にイメージしにくいですよね。
「長生きして欲しい。だけど、副作用で辛いのもかわいそう」
というのが飼い主様の本心だと思います。
そんな時の不安や疑問を解消できればいいなと思います。
今回はそんなお話です。
抗がん剤っていったい何でしょうか?
乱暴な言い方をすれば、「がんを殺すお薬」です。
がんだけを攻撃すれば完璧なお薬ですが、一つ問題があります。
癌細胞と体の細胞は、もともとは同じ細胞です。
なのでどうしても、がん細胞以外にも多少なりとも作用が出てきてしまいます。
それが副作用です。
わんちゃん猫ちゃんの抗がん剤治療は辛いでしょうか?
一般的に人間の抗がん剤よりも副作用は軽いです。
特に副作用なく投与を終える子も多くいます。
この子はリンパ腫で抗がん剤投与中です。
特に副作用は出ませんでしたが、唯一でたのがこれです。
お気づきになるでしょうか。
ちなみに飼い主様も気づいていなかったです。
ヒゲが抜けています。
脱毛は出てもほとんどこの程度です。
つるつるに抜ける事はまずありません。
抗がん剤の副作用への考えは、最近変わってきました。
ひと昔前の主流は
「抗がん剤で副作用がでたらしょうがない」
でしたが今は、
「副作用をできるだけ出さないように、予防的に薬で抑えましょう」です。
この考えに私も賛成です。
予防的に薬を処方するようになり、副作用は減ったと感じています。
抗がん剤中も元気に過ごしてもらう、ここが腕の見せ場です。
副作用をできるだけ出さないようにするのが、腫瘍科の獣医の務めと思ってます。
動物病院での抗がん剤治療は、日々変化します。
『昨日の常識が、今日の非常識かもしれない』
そう思い日々勉強です。
「あれ?先生、前といってる事変わったな」と思ったら
どんどん聞いてくださいね。
きっと新しい情報をお話できると思います。
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